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真のマネージャーをめざし、企業人としての志やリーダーシップを磨く 「EMBA-J」受講者 高橋規文さんの声

カルビー株式会社 マーケティング本部 素材スナック部 部長 高橋規文氏

1995年にカルビー株式会社入社。2016年より現職。2016年エグゼクティブ向けプログラム「EMBA-J」を受講。

歴史上の人物から学ぶ、リーダーシップ像

2016年に現在の部署に異動し、「じゃがりこ」などのカップタイプの商品に加え、新しいタイプの商品を担当することになりました。そこで、これまでの知識だけではなく、新ブランドを立ち上げるにあたって知見を広めたいと思い、受講しました。弊社では社内外での勉強会を積極的に推進する気風があって、会社から指名を受けて受講することができました。

プログラムの中で印象に強く残っているのは、毎回クラスの最初にあった課題“ミッション”です。企業家のみならず西郷隆盛や孔子といった歴史上の人物も題材にした本を事前に読み、もっとも刺さった部分を発表し、企業人としての志やリーダーシップについて話し合う講義でした。

興味深い点は、同じ本を読んでいても、刺さるポイントは人それぞれ違うということです。メンバーとのチームビルディングに悩む人、これから事業承継を控える人など、受講者それぞれの個性や考え方が表れるので、興味深かったですね。

困難に立ち向かい、やり抜く真のリーダー像を確立

私自身、2011年に部長に就任して今年で8年目となります。「EMBA-J」のプログラムを通じて、あらためて真のリーダーとはなにか?という点を意識的に理解できるようになりました。新しい事業にあたっては、困難な道のりがつきものです。そこでしっかりと問題を直視し、逃げずにやり抜く覚悟が実感として湧いたと思います。

弊社は菓子メーカーであり、たくさんのロングセラー商品を扱っています。そうしたブランドを守ることも大事ですが、昨今、さまざまなお菓子の選択肢が増えている中で、時代に合わせて変化していかないと、ブランド価値が目減りすることもあります。リニューアルも含め、新しいことに挑戦し、お客様に親しまれるところまで到達するには、たくさんのハードルがあります。食べられるシーンやニーズを考え、包装形態などを模索しながら量産化を目指すのですが、その過程で発生する様々なトラブルに立ち向かう覚悟も自分の中に醸成されました。

トップとの対話から学んだリスクヘッジ

「EMBA-J」のプログラムの中で、トップとの対話ができる講義が用意されていて、これも大変有意義な時間となりました。JAL勤務を経て、ボストン・コンサルティング・グループの日本代表を務めた御立尚資先生が来られた際、防災から学べるビジネスについてのお話がありました。

私の仕事は、今まで世の中になかった商品を生み出すことが醍醐味です。しかし、その商品を作るためにあらたに導入した設備がうまく作動しないといった想定外のトラブルが起きることがあります。だからこそ、起きたことに対して不満や言い訳を持つのではなく、あらかじめ想定外なことを頭に入れて、別のシナリオを持っておく大切さを学びました。

学生時代には得られなかった、大人が学ぶ楽しさとメリット

シンプルにプログラムに「参加してよかったな」と思うことは、財務、マーケティング、戦略といったビジネスに必要な講義が揃っていたこと。それから、知らなかったことを知るということがとても楽しく、刺激的だったことです。

どの先生も、「世の中にこんなすごい人がいるんだ」と感動してしまうようなスペシャリストばかりで、毎回講義に行くのが楽しみでした。私は現在46歳ですが、学生時代も含め、「学ぶ」ことを楽しいと思うタイプでは決してありませんでした。このプログラムのおかげで、大人になってから学ぶ楽しさを実感しました。学生時代にもっと勉強しておけばよかったと後悔したほどです。

また、プログラムを通じた思わぬメリットがもうひとつ。仕事をしながら学校に通うと、どうしても時間の制約が出てしまいます。すると必然的に、オンオフ含めた時間の使い方をきちんとマネジメントできるようになりました。生活にメリハリがつけられるようになったことも、プログラムを通じて得た収穫です。また、プログラムで学んだことは社内でもメンバーと共有し、コミュニケーションにも大変役立ちました。

プログラムを通じてふくらむ「成長欲」と「チャレンジ精神」

今回、「EMBA-J」を受講したことで、新しいことに挑戦したいという気持ちが強くなり、新しい事業創造にも興味が出てきました。今後は、そのための知識をさらに深めていきたいと考えています。また、会社では今後の成長の原動力として、自発的に新しい発想や新商品を生み出すことが求められているので、自ら率先していきたいと考えています。

これから「EMBA-J」を受講する方へ

「EMBA-J」は、少人数制で講師や同じ志を持つ受講者とも密接に関われる1年間です。私が受講したクラスでは、あらゆる業界の部長職や執行役員といった幹部クラスの方をはじめ、これからファミリービジネスを承継しようとしている方など、多彩な方々が参加していて、とても刺激になりました。

通常のセミナーや講義では得られない刺激があって、これから自身で新たなチャレンジをしようという意欲が持てるでしょう。多くのビジネスパーソンに、ぜひ学ぶことの大切さを体感していただければと思います。

私はたまたま早稲田大学出身なのですが、受講年度をまたいだ「EMBA-J」受講生の同窓会開催などネットワーク作りをする動きもあって、そこでの新しい人脈の広がりにも期待しています。

 

 

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